八月のカラコロ原稿を入稿して二週間後。
その内容とほぼ変らない 精子についての真実が、NHKで放映された事を生徒さんのお声で知りました。
あ~!やっと、妊娠とは男女の双方が元気でいることが肝要と、そこにメスを入れる時が来たのだ!!
自然妊娠であれ、生殖治療であれ、自らのカラダの取り扱いを省いては、望ましい結果は得られないことを、違った角度から考えて貰える絶好のチャンスが与えられたことに、拍手をおくっている私です。

ウミヨガに通われる女性のほぼ全員が、高度生殖医療での妊娠を目指された経験をお持ちです。それも一度や二度ならず、一年、あるいは数年間もの…長き日に渡り。
ウミヨガの目指すところも、妊娠そしてその継続と出産ですから、生殖医療と同じ立ち位置であることは間違いありません。
でも明らかに違うのは妊娠に至る過程なのです。
生殖医療を受けられた方のほとんどは、通っている病院の方針に従い、さらなる高度なステージへと誘われます。
そしてそのときに必ず用いられるのがステップアップという言葉です。
ステップアップ!?
この言葉の持つ響きは、まるで、次のステージでは必ず妊娠が出来る!!
決して約束されたわけでは無いのに、そのように一人勝手に思い込んでしまうという、不思議なフレーズですよね!
医療プログラムから云えば、
タイミング→(ステップアップ)人工授精→(ステップアップ)体外受精→(ステップアップ)顕微授精。
とまあこのように進んで行くのです。
そもそも不妊治療を行おうとする人は、自然の営みでは授からないと感じているゆえの行動なので、タイミングという自然妊娠を狙っても、そう簡単に授かるわけもありません。
どの人にもまったく同じように敷かれたレールに乗って病院通いがスタートします。
そして、
人工授精を数回やってもダメ→体外受精にチャレンジしても結果が出ない→顕微授精なら一番確率は高いはず、とトライし続けるも、妊娠の継続には至らない。
ステップアップの響きに望みを託し、今度こそはと期待を抱き、次なるステージへと向かうけれど、まるでダメだしのように「出来ない」「出来ない」「出来ない」「出来ない」と繰り返し心に刷り込まれていく事で、自分は「妊娠できない」という呪縛で自分自身を固めてしまいます。
本人が「自分は妊娠出来ない」とかたくなに思ってしまったなら、それ自体が妊娠の可能性を否定してしまい、カラダも当然のように妊娠する力を失ってしまいます。
不妊治療の裏側の実態は、治療回数、治療年月が多くなればなるほど、妊娠は難しくなるという現実を産みだしていているのです。
そしてもうひとつの局面は、高度医療という手段に全てをかけ、妊娠に至る夫婦の関係が軽視されている事実だと思います。
ウミヨガのステップアップとは…。
それは、一人で頑張って治療しているという、凝り固まった感情を解き放ち、そもそも妊娠しにくいのは病気ではなく、妊娠できる環境下にいないことに気付いていただく。
そして、お互いが健全なライフスタイルに暮らせるように努力する。
ごくごく当たり前の夫婦生活に戻る事にあります。
(続く)



