ウミヨガのステップアップ。
それは、一人で頑張って治療しているという、凝り固まった感情を解き放ち、そもそも妊娠しにくいのは病気ではなく、妊娠できる環境下にいないことに気付くこと。
そして、お互いが健全なライフスタイルに暮らせるように努力するという、ごくごく当たり前の夫婦生活に戻る事にあります。
そして最も大切なことは、カップルである二人が同じ気持ちで愛し合えること。
望まれて、愛されて、授かる。
ごくまっとうで、一番理想的な妊娠、出産を目指すことを、ハードルが高いと感じてしまうようでは、親になる覚悟そのものも疑わしい限りです。子育てはそれ以上に大変なのですよ。

4年前のことになります。
東京のウミヨガサロンに、片道を何時間もかけて通われたSさんという女性がいました。
間もなく41歳を迎えるSさんは、一度も休まず、とても熱心にレッスンに向き合われていましたが、残念ながら一年間の受講中に妊娠の喜びを手にすることは出来ませんでした。
彼女はウミヨガに出会う前、不妊治療を続けていましたが、形どおりのレールに乗り、トータルでは2ケタ以上、顕微授精だけでも6~7回はチャレンジしていました。
彼女いわく「かすりもしなかった!!」
そして「もうそろそろ諦めたらどうですか?」
クリニックの医者にそのように言われ、それでも諦めきれずに違うクリニックを探し、平行して私のところにたどり着きました。
「長い間不妊治療を続けてきたということは、裏返せば、あなた自身のカラダがボロボロになっていると言う事ですよ!それだけ同じ事を繰り返しても結果に繋がっていないのですから、ここは勇気を持ってしばらく治療を休んで、ご自身の健康回復に向き合うときです」
私が最初に彼女にかけた言葉です。
長い時間をかけて不妊治療に向き合ってこられた方ほど、治療を手放せなくなっています。
なぜならそこに取り組んでいる間も、確実に年齢は高くなり、焦りはどんどんと大きくなっているからです。
まさに負のスパイラル。
実際彼女も、治療を休もうと決心しきるまでに時間はかかりました。
けれど最終的には、私のアドバイスを受け入れ 意を決して病院から離れ、ご夫婦の間で共に頑張ろうと話し合いが持たれたようでした。
ヨガによる身体づくりはもちろんのこと、食生活、二人の関係性、考え方にも大きな変化がどんどんと見て取れました。
何よりもの大きな励ましは、ウミヨガに通ってこられる一年間、とても優しいまなざしで見守りながら 毎回送迎に徹せられたご主人様の存在だったと思います。
(続く)。



